現在、私は複数名の方の成年後見人・保佐人に就任しております。
肩書は偉そうですが、大したことはしておりません。
幸か不幸か、私が担当している方々は手間がかかることは殆どなく(たまに有る)、本人さんの元を定期的に訪問したり、財産管理をするのが仕事の大半です。
簡単に説明すると、成年後見制度とは精神上の障害(知的障害、精神障害、認知症等)により判断能力が十分でない方が不利益を被らないように家庭裁判所に申立てをして、その方を援助してくれる人(後見人等)を付けてもらう制度です。
後見制度を利用すると、認知症を発症された方が悪質商法に騙されるといった被害を防ぐことができる場合があります。
後見人や保佐人等の就任経緯は、リーガルサポート(リンク集を見てください。)経由での家庭裁判所からの就任依頼によるものや、相談を受けた後に申立てから関与する場合もあります。
就任後は非常に大きな責任が後見人・保佐人等に課せられるため、常に緊張感を持って行動する必要があり、その点では面白みのある業務ではあります。
ただ、この業務は自分の価値観や常識が通じないことも多く、本や資料で得た知識等が全く役に立たないことも多いです。
その辺だけを取り上げると、非常に厄介な業務でも有ります。
ただね、本人さんたちも好きこのんで他人に世話になっている訳ではないんですよね。
何らかの理由があってこの制度を利用している訳で、それは誰にでも起こり得る事なんですよ。
当然、僕も将来的には後見人さんのお世話になる可能性だって有る訳です。
だから、頑張って仕事しなければならないのです。
今回は、少しイレギュラーな出来事があっただけで凹んでいる自分への戒めとして書きました。